家事、スポーツ、仕事

ふつうに家事をしてかまいませんが、無理な姿勢を続けたり、長時間同じ姿勢のまま立っているようなことはよくありません。布団の上げ下げや、拭き掃除など、下腹部に力を入れる作業もなるべく避けてください。
妊娠中に運動すると流産しやすいといわれるのは、妊娠初期に激しい運動をする場合のことです。出産には体力が必要なので、妊娠中には何もしないというより、むしろスポーツをするほうがいいでしょう。たとえば、妊娠中に特に異常がないようならば、水泳などがいいでしょう。
仕事を持っている女性が妊娠したら、心配なのはラッシュ時の通勤です。できれば時差通勤にしてもらいましょう。重いものを持つ仕事や立ちっぱなしの仕事は避けてください。

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性生活

性生活そのものが妊婦に悪影響を及ぼすことはありませんから、経過が順調で母体と胎児に何のトラブルもなければ、性行為は問題ありません。

栄養、嗜好品、薬剤

妊婦は体内で育つ胎児に必要な栄養を与えるために、普通の人よりも食事に気をつけなければなりません。

・バランスの良い食事を取る

妊娠前期はともかく、胎児がどんどん発育し始める中期からはいろいろな栄養がしっかり吸収でき、肥満にならないようなバランスの良い食事をします。

・タンパク質やカルシウムをたっぷりと

母体の健康と胎児の発育には良質なタンパク質やカルシウムが必要です。肉や魚や大豆製品でタンパク質を、牛乳や小魚や青魚でカルシウムをとります。

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・鉄分とビタミンCを補給する

胎児が鉄分を吸収するので、母体は貧血になりがちです。レバーや緑黄色野菜のほか、鉄分の吸収を助けるビタミンCをとるように努めます。

・ビタミンBをとる

レバー、魚、牡蠣などに含まれるビタミンB₂やB₁₂も胎児と母体に必要です。

つわりに時は食欲がなくなるので、ジュースや果実など水分の多いものや、あっさりとしたものを食べましょう。

・嗜好品

厚生省のデータによれば、タバコを吸っていた妊婦の異常出産は、吸わない妊婦に比べて多くなっています。タバコは母体に酸欠状態を起こしたり、血管を収縮させて胎児に栄養や酸素を送ることを阻害します。コーヒーや紅茶はそれほど心配ありませんが、アルコールを飲み過ぎると異常児出産する恐れがあります。

・薬剤 

妊娠中にふつうに服用する風邪薬や痛み止め、あるいはビタミン剤などが、胎児に悪影響を及ぼすことはまずありません。抗生物質や睡眠剤などを服用するときには、必ず医師、薬剤師に相談してください。

 

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